※一応断っておきますが、私は現在進学した大学にはとても満足しています。
第一志望落ちたンゴ。浪人か~
外部院試という手もあるわよ
とりあえず横国で頑張ってみようよ。
ということで、今回は僕と一緒に大学院で大学入試のリベンジを果たそうというお話です。
院ロンダを知った経緯
「自分を高めるには東大しかない。だから東大に落ちたから浪人しよう。」
このように、私は後期試験までは考えていた。しかし、後期試験の会場に行くために新幹線に乗っているときに、あるもう一つの手段に気が付いた。
院ロンダだ
理系のほとんどは大学院に進むが、実は大学院で別の大学の院に行くこともできる。特に、今通っている大学よりも学部の偏差値が高い大学の院に進むことを院ロンダ、学歴ロンダリングというらしい。(ロンダリングには「洗浄」という意味があるのであまりよい言い方ではなく、外部大学院試といった言い方が本来は適切であるが、わかりやすさのために院ロンダと以下呼称する。)
結局、理系の場合研究が大事だから、院から東大でもいいんじゃね?
という前向きな気持ちで私は後期で横国に入学した。決して浪人が怖かったとかそういうわけではない。決して。
院ロンダは簡単なのか
はじめに断っておくが、筆者はまだしがないB1なので、実体験を用いて考察することはできない。(いつか、合格してこの記事を更新できたらいいね。)そのため、データによる考察しかできないのはご容赦頂きたい。
まず、以下のデータを見てほしい。いずれも令和五年度のものである。
学科、研究学科 | 受験者数 | 合格者数 | 入学者数 | ※倍率 |
理科一類 | 2735 | 1119 | 1116 | 2.45 |
理科二類 | 2218 | 548 | 4.05 | |
工学系 | 621 | 不明 | 310 | 2.00 |
情報理工学系 | 276 | 不明 | 58 | 4.76 |
理学系 | 330 | 不明 | 154 | 2.14 |
薬学系 | 20 | 不明 | 8 | 2.5 |
数理科学 | 80 | 不明 | 14 | 5.71 |
まず、大抵の場合、大学院のほうが学部に比べると倍率は低い傾向にある。とはいえ、2倍以上あるので、決して低いとは言えない。さらに、情報理工学系や数理科学といった一部の院では、5倍程度倍率がある。(あくまでこの倍率は受験者と入学者数の比であるため、大学院の場合は入試の難しさというよりも単純に辞退者が少ないという可能性もある。)
東大院試は簡単ではない。
ということがデータからある程度分かった。(自戒)なにせ、東大生ですら落ちることがあるのだ。
とはいえ、「東大院に入る」ということだけを考えた場合、学部入試よりは簡単だろう。
というのも、院試では、複数の院を併願できる(他大学含め)ということに加え、研究室に出願する形態だからである。不人気の研究室であれば、合格の可能性は高まる。
ただし、あくまで
「研究」のために院・研究室を選ぶ
という前提は忘れてはならない。もちろん、「学部では合格できなかった大学へリベンジ」という思いがあるのは悪いことではないし、(自分もそう)それがやる気につながるなら良いことである。
ただ、大学院は基本的には研究する場所なので、「学歴」を得るためだけに学部入試の偏差値が高い大学の院に行くのはすこし違うような気がする。あくまで、自分のしたい研究にあった大学の院、研究室を選ぶべきである。
院ロンダすべき理由
結論、上位大学のほうが研究費が潤沢だから。
もう少し、しっかりというと、学部の偏差値が高い大学ほど、科研費とよばれる研究予算をより多く貰っており、よりよい環境でより高いレベルの研究を行えるからである。
というのが、真面目な理由である。下世話な話をすると、
就活に有利
だからである。最終学歴がよくなることで、エントリーシート段階で落とされる確率が下がり、就職で有利に立ち回れる可能性がある。また、大学のコネや理系の場合、研究室推薦を駆使して、うまく立ち回れる可能性もある。オイシイ。
下記を見てほしい。
明らかに、学部の偏差値が上位である東大、京大をはじめた旧帝大の科研費の最多う件数、金額が高いことが伺える。
学部においては、どこの大学も基本的に学習する内容は変わらないが、大学院になると、どこの大学かによって行える研究が大きく変わってくる。
研究費によってのみ研究の質が決まるわけではないが、研究費を多く与えられている大学のほうがよりよい研究者、研究設備が集まっている傾向にあるのは確かだろう。
一緒に院ロンダしないか?
以上のように、院ロンダというのはとても魅力的な手段であるということが分かった。とはいえ、かつての自分のように、この手段を知らない人も多いのではないかと思う。
より良い研究をしたかったら、学部でいい大学に行かなくてはならない。
だから、落ちたら浪人するしかない。
という人が多いと思う。もちろん、学部から良い大学に行くのが多数派であるし、正しい手段の一つではあると思う。ただ、院ロンダという手段もあるのだとわかったうえで浪人するのとそうでないのとではやはり違うと思う。
浪人しても行きたい大学に行ける保証はないし、第一、プラス一年の大学受験をメンタルをしっかり保ったまま走り抜けられるだろうか。
浪人せず、併願校に入学することは逃げであるとよくいわれるが、そうとは限らないと思う。前向きな理由であれば全然いいと思う。
まずは、院ロンダという手段があるのだと知ってほしい、そしてもしよければ
一緒に院ロンダしないか?
と問いかけたい。特に、大学受験で失敗し、併願先の私立や後期の大学に進学してもやもやとしている人たちには、ぜひこの院ロンダを視野に入れてみてほしい。一緒に学部での雪辱を果たそう。
大学受験じゃ人生はまだ決まらない。
このブログでは、こんなかんじで大学生の僕が、学部受験での雪辱を果たすため、東大院試に挑戦していく様子をお届けしていきます。
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翼を捥がれたものが、再び上を見て羽ばたけますように。
それでは!
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