タイトルが長いので以下、「すかすか」とすることにします。例によってネタバレなしです。(画像については、すべてアニメ内およびPVから引用しております。)
結論、最高。
比喩でもなんでもなく、ドカ泣きして言いました。
アニメで泣いてしまったのは本当に久しぶりな気がします。ノベルゲーばかりやっていて、アニメは見れていませんでしたが、久しぶりに琴線に触れる、名作に出逢えた気がします。感謝。
未視聴の方は、視聴を強くお勧めします。
あらすじ
舞台は、「獣」によって人類が滅びた後の世界。
残された別の種族は、獣から逃れるため、浮遊島へ逃れ、以後そこで暮らすこととなった。
浮遊島へ逃れたとはいえ、獣の脅威は去らず、世界は滅ぶ一歩手前だった。
主人公である青年ヴィレムは、人類を守る戦いにおいて、守りたかった者を守り切ることができぬまま、たった一人の人類として生き残ってしまったことから、強い罪悪感と絶望を抱えて死んだように生きていた。
そんな中、斡旋された兵器管理の仕事を引き受けたことを皮切りに、とある少女たちをであることになる。
少女たちの正体は黄金妖精(レプラカーン)と呼ばれる、妖精兵だったのだ。
終末に立ち向かうため、生まれた瞬間から獣と戦い、その中で死ぬことが半ば運命づけられた少女たち。ヴィレムは、そんな少女たちの「父親」になることを決める。
終末を迎えた世界で、今度こそ、守りたいものを守るべく、ヴィレムは奮闘する。
感想
ヒロインのクトリがとにかく尊い。
まず、なんといってもメインヒロインのクトリが可愛い。
主人公に対してかなり早い段階から恋心を抱きますが、恋に慣れていない様子がとても初々しくて、ずっと見てられます。
救いようのない世界だからこそ、彼女の純粋な笑顔が輝きます。現実は非情だけれでも、それでもヴィレムとともに幸せになってほしい、そう思わずにはいられないんです。
主人公がかっこいい。
それと同様に主人公もすばらしい。
守りたかったものを守れなかったという過去と戦いながら、次こそは守りきって見せるという強い覚悟のもと、レプラカーンたちを死という運命から救おうとする姿勢は、主人公にふさわしい、格好いい姿勢だったと思います。
ヴィレム、しっかりお父さんやれてたよ…..
ほかにも魅力的な登場人物たちが…..
メインヒロインと主人公が最高なのは当然として、彼らにかかわるほかのレプラカーンや、ヴィレムの友人であるナイグラートやグリック、上司のライムスキンといった登場人物も非常に魅力的です。
レプラカーンの中では、アイセア、ネフレン、が強く印象に残っています。
各々が各々の方法で、父親であるヴィレムと友人であるクトリを励ましている様子がすごく尊かったです。
レプラカーンのみんなには、戦いなど関係ない、平和な世界で幸せに暮らしてほしい、そう思わずにはいられませんでした。
終末世界という世界観、そして泣けるストーリー。
これは個人の好みですが、終末世界という舞台設定と、人間と少女兵との交流がとても刺さりました。
過去が如何に凄惨で、現実が如何に救い難くても、それでも未来を信じて生きること、その大切さをこの作品は伝えてくれていると感じます。
原作のラノベが5巻+番外編1巻であるため、尺の都合により、ラストの展開が原作とは違うようです。そのため、最後のワンシーンは疑問が残りました。
とはいえ、「感動」「泣ける」という面では、他の作品と比較しても屈指であると感じました。
普段から所謂「泣きアニメ」や「泣きゲー」というものを好んで視聴、プレイしますが、12話という比較的短い作品の中でここまでの感動を得られる作品はそうそうないと感じます。
ラストのワンシーンを除けば、テンポ感もよく、個人的評価はかなり高い。記憶を消して、もう一度見たい、いや内容を知っていてもなお泣かずにはいられない名作だったように思います。
原作とアニメでは、違うところも多いそうなので、原作も読んでみたいと思います。
私の稚拙な文章ではこの魅力を伝えることはできないので、ぜひ皆さんに視聴していただきたく。
最後に
ヴィレムとクトリ迎える、最終話の結末については、様々な解釈がありますが、私はあれが二人にとっての「幸せ」だったと思いますし、そうであるとまた信じたい。
救いようのない世界だけど、そこには二人だけの「幸せ」というものが確実にあったのだと思います。
「幸福」というものには十人十色、千差万別な捉え方があるのだという事実を、当たり前ながら実感しました。
どこかの誰かに、ほんのちょっぴりでもいいから優しくなろう、そう思える作品でした。
誰がなんと言おうと、クトリは「世界で一番幸せな女の子」なのです。
十人十色の幸福を目指して。
それでは!
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