久しぶりに外に出た。
虫の音は移ろい、風は涼感を帯びていた。
―――夏が、二十歳の夏が終わろうとしている
そんじょそこらの夏ではない。大学二年の、二十歳の夏なのだ。1
退屈な夏。

「また、一日が終わる。」
あれだけ楽しみにしていた夏休みも、気付けば折り返し地点になっていた。
一日一日が過ぎていく。
何ということもない、漫然とした日々の中で、あれほど楽しみにしていた夏休みの一日は、単なる暇つぶしの、埋没した一日へと変わっていく。
空欄ばかりの、つまらない8月のカレンダーに目をやる。
9月、以下同文。
写真フォルダを除いてみると、夏休み前よりも容量がちょっと増えたことに気付ける。
けれど、なお、そこに実感は伴わない。
退屈な、退屈な、二十歳の、僕だけの、夏。
忘れたくない夏。

頬に当たる風が、昨日より、少しだけ冷たい。
決して涼しいとは言えないけれど、その風と、虫の音とが、夏の終わりと、秋の訪れを主張していた。
僕は、何かを忘れてきてしまったような、落としてきてしまったような感じがして、振り向いた。
―――瞬間、風が僕らを追い越した。
風が運んだ、夏の匂いと、秋の匂い。
「おいてかないで」と君が言う。
「はやくこいよ」と君が言う。
その風は、どこから来て、そしてどこへ行くんだろう。
そして、僕は、その始点と終点、どちらに行きたいんだろう。
その風は、夏の思い出を引き連れて、僕を次の季節に連れて行ってくれるのだろうか。
―――二十歳の夏だった。もう二度とこない、一度きりの、夏なのだった。
閑話休題、夏終わりそうでドカ鬱なんやが。

気付けば9月やん!どうしてくれんのこれ!
はぁードカ鬱ですよ。
ところで脈絡のない挿入画像は何なのかって?
和解さん、8月の思い出皆無すぎて脈絡のある画像(曰く、夏らしい画像)なんて全然ないの!
「二十歳の本気の夏」を目指していたのに、蓋を返してみればワイの夏は8月中旬のコミケで終了してるし横転なんよなぁ~。
夏はAIRプレイしてなんなら適当な専門書2,3冊くらいは読めるやろとか調子乗って生きてたら8月いつの間にか終了ってゲチ?なにかの陰謀だろ、これ。
人生何かをするには短く、何もしないには長いといいますが、それは大学生の夏も同様だと思う。
せめてもの報いで8月末あたりから「本気」出そうとしてたのに体調不良で色々狂わされるし、もしかしてワイの人生も「予後不良」でお先真っ暗なことを揶揄している?????
夏休みお友達や彼女と旅行とかしてて充実してたであろうそこのお前🫵
ワイはお前みたいな、普段ツイッターで弱者芸してるくせに、いざ長期休みとかになるといきなり低浮上になったかと思えば、インスタグラムにキラキラしたアオハルをお届けしてくるお前みたいな「フェイカー」が一番嫌いやねん!
まあかく言う私も9月こそは旅行と車校があるので、「本気」の二十歳、魅せてやりますよ。💪
以上、ワイの8月の総括、これにて完!
- イリヤの空、UFOの夏 ↩︎