それでも私は東大に行きたい。

サクラノ院
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久しぶりに、更新しようと思った。

私は弱い人間だから、漫然としていると、どうしてもあの悔しさを忘れてしまうように思えるから、こうして、自分自身を院試という目標と言おうか、呪いと言おうか―――につなぎとめておきたいと思ったのだ。

この記事を書いた人

わかいという。東大で研究してD進確定させたい。
趣味はノベルゲー、アニメ鑑賞、読書等々。

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和解
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昔の私と今の私。

サクラノ詩のコラボカフェに行ってきた。この作品から多くを学んだ。院試も含め、あらゆることへの考え方を変えさせてくれた。

大学に入学したときには(というか後期試験を受けている時すでに)東大の大学院に行きたいと思っていた。

大学受験でのコンプレックスを解消したい」という、あまりにも軽率な理由であった。

やはり私は、学歴コンプレックスを感じずにはいられぬ、弱い人間であったのだろう。

人には誰しもすがりたいものがあり、それが私にとっては学歴であった、そう言ってしまっては、私の弱さに対する言い訳じみているだろうか?

とはいえ、学歴コンプを解消したい、という一心で東大院を目指し始めてから、2年近くが経過しようとしている。

私自身にあれから進化はない、けれども、私を取り巻く状況は時々刻々と変化している。

そうした変化も手伝って、東大院への私の思いにも、また新たな蕾が芽生えたようである。

それでも私は東大に行きたい。

私にとっての大きな一歩。

今年もまた。銀杏の葉の落つるところを知る季節になった。

本題に入ろうと思う。

東大院を志して2年近く、私の志望は愈々具体化してきた。

物理工学専攻を受験したいと思う。

なんだ、そんなことか、と思われるかもしれない。

けれども、ただ漫然と学歴のために東大を目指していた私にとって、具体的な志望専攻が決まってきつつあることは、たしかな一歩なのである。

東大物工という導き。

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高校時代からコンピュータが好きだった。物理学が好きだった。

大学で量子力学に出会い、その不可思議さに惹かれた。

コンピュータ科学と量子力学を両立できる場所、それは量子コンピュータ以外にないと思われた。

量子コンピュータは、日本中の大学で日夜研究が続けられている。

そして、量子コンピュータを代表する大学の研究機関は、東京大学物理工学専攻らしかった。

なんの必然であろうか。

東大院という名を出発点に将来の志望を考えていた私が、研究分野を出発点に志望を考え直してもなお、東大院に行き着くのだ。

もちろん、東大院は数多くの分野で先駆的かつ実践的な研究を行っているから、この結果は必然かもしれない。

私自身の志望分野が、むしろ東大という名に引っ張られていたわけではないと、どうして言えよう。

それでも、やはりなお、この事実は私にとっては大きな発見だったのだ。

したり、というべきか、学歴以上に東大院を目指す必要性が生じてしまったではないか。

こうなると愈々、本格的に東大院を志さずにはいられない。

責任と苦悩。―昇華

サクラノ刻 / 枕 (大好きなシーン。私もかくありたい。長山香奈は我が心の師。)

物事が具体化すると、得てしてそこには責任が生まれる。

漠然と東大に行きたかった私が、東大物工に行きたいという具体的な志を持ったことで、そこには責任という重みがのしかかる。

気付けば、「物工に落ちたらどうしよう」ということを考えている。

何をするにしても、「院試」という言葉がついて回る。

プレッシャーもストレスも、並大抵ではない。

いまなお私は東大に囚われている。恋い焦がれている

でも、それでいいんだと思う。

その痛みが、あの悔しさが、私を繋ぎ止めてくれるから。

いつか私も、その痛みを引き連れて、羽ばたけるはずだから。

さあ、君、とりたまえ。

素晴らしき日々 ~不連続存在 / ケロQ (そのとき私の手をとるのは一体誰か?)

芋虫は、羽ばたくために蛹になるのだろうか。

いやちがう、きっと芋虫はそんなことは考えていない。

一日一日を懸命に生きた過程が芋虫であり、蛹であり、そして結果としての蝶なのだ。

私もかくありたいと思う。

院試に囚われすぎず、学びたいことをただひたすらに学んでいきたいと思う。

その学びの先に院試があり、そしてもし結果として合格という羽ばたきを体現できたならば、それはきっと尊いことだと思う。

今の私は、まだ標本の蝶々だ。(蛾というのが妥当かもしれない。)

私が蘇り、また羽ばたける日は来るのだろうか。

不安は尽きない、けれど目指さなければ、恋い焦がれなければはじまらない。

きっとこれからも迷い、葛藤するだろう私に、こんな言葉を贈りたい。

僕たちは、ただ名ばかりでシャボン玉のようにふくらんでしまった…
そんな空想の恋人に恋焦がれている……
さあ、君、取りたまえ。 この空想を、そして本物に変えるのは君だ
僕は恋の嘆きとかを書き散らかしたけど…
彷徨う鳥の留まるのを君は見ることのできる人なんだ
さあ、取りたまえ!

シラノ・ド・ベルジュラック

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